2019/01/09
佐原の事業承継の本が出版されます!
佐原が執筆した事業承継の本が出版されます!
その名も『事業承継は3つの夢を語れば成功する!
~なぜ、大塚家具は親子ゲンカをしたのか~ 』です。
予定では、平成31年1月24日頃に出版予定です。
事業承継の本といっても、正確には「経営承継」です。
事業承継と経営承継の違いですが、事業承継は①資産承継と②経営承継を包含した概念です。
①資産承継:自社株や事業用資産などの貸借対照表に記載される資産の承継
②経営承継:経営哲学や経営ノウハウなどの目に見えづらい資産の承継
今回執筆した書籍は、②の経営承継についての内容を書きました。
その中でも、当社の独自体系化コンサル手法である「経営リファイン承継」(商標出願中)の一部です。
具体的には、本の表題にあるとおり、①現社長と②後継者、③会社、の3つの夢のある中長期計画を、それぞれの意見を統合しながら作成することで、事業承継は上手くいく、という内容です。
この本の内容を書くにあたり、多くの経営者やコンサルの方に聴き取りによるリサーチを行いました。
その結果、下記のような意見が多く聞かれたのです。
・製造業H社の後継者
「行き先に行き詰まったときには、夢かな計画のようなものがあったら道しるべにしたいと思う。
後継者よりも現社長や先代社長が本を買いそう。
それを後継者に見せそう。こんな本の手法があるぞ、と。(笑)」
・金融機関Tの本部経営支援担当者
「承継に際しても10年計画は欲しい。道しるべにできればよいと思う。」
・製造業A社の後継者
「事業承継に際して、夢のある10年計画が有れば航海図のような役割を果たしてくれるのではないか。目標が無いと人は前に進めないので。」
・不動産業I社の後継者
「事業承継に際して、隣に第三者が居るか居ないかでは大きな違いが出る。
子が親に承継のタイミングを促すための良い契機になるのではないか。
中長期のシナリオが有れば、目先の対応でモメるのではなく、中長期的な視点で前向きな話ができると思う。
事業承継は、親からそのきっかけを言ってくれるのが一番進めやすいが、子からは言い出しにくい。
・小売業A社 現社長
「世間の事業承継対策は、テクニカルな部分に偏りがちであるが、前向きに感情面に寄り添いながら解決の意図口になるのでは。
それが社会的な意義になるのではないか。」
・コンサルタントK氏
「先代は、どうやって辞めるのか、というテーマもおもしろい。
先代は早く辞めた方がいいんだよ。ということを伝えたい。」
あと、世間には事業承継に関する書籍が多く出版されていますが、その多くが資産承継や税制面について書かれたものが多いのです。
一方で、経営承継について書かれた本は、現社長や後継者の実体験に基づいて書かれています。そうした意味合いにおいては、リアルな体験談ではあるのですが、それゆえに再現性に乏しいものが多いのです。
これらのスキマを狙い、経営承継のノウハウではあるものの、再現性の高い内容としました。
そしてなによりも、現社長と後継者の感情の狭間を埋める「どう在りたいか。」という点に着眼しました。
これは、「事業承継をどう進めるか。」という手法ではなく、二人の感情に寄り添った「あり方」であり、その内容を、佐原がこれまで12年に亘って行ってきた事業承継コンサルの内容を織り込みつつ、記しています。
宜しくお願い申し上げます。