2018/04/25
経理の引継ぎリスク
親族内承継を進める場合、経理の引継ぎがその後に必要となる。
社長の奥様が経理担当である場合が多いが、社長が後継者に代を譲って引退するとなると、奥様も「そろそろ私も引退したいわ。」となる。
経理担当といっても、親族外の社員に任せられる経理業務もあれば、身内でないと不安な経理業務もある。具体的には、銀行員や実印などの印鑑の管理や、手形帳、小切手帳の管理である。
これらの業務を身内以外の社員に任せていたとしたら、それはリスクが高い。
人は完全なものではなく、「魔がさす」ことがあるからだ。
私も実際にいくつもの不祥事を目の当たりにしてきた。
この様な目に遭う会社は、総じて脇が甘すぎる。
牽制機能が働いていない場合がほとんどである。
だから、コアな経理業務は身内の者に任せなければならない。
そこで、コア経理業務の引継ぎであるが、これまた難しい問題が起こる。
なぜなら・・・
先代の妻が現経理部長とすると、それを引継ぐ次期経理部長は、息子の嫁である場合が多いからだ。
嫁と姑の関係である。
しかも、先代妻は百戦錬磨の経理部長である。
かたや次期経理部長は、場合によっては日々の仕訳、資金繰り管理どころか、数字の読み方すら、ままならない場合もある。
数字の読み方とは、例えばこういうことである。
「12,354,000」がいくらか即座に口に出して言えるだろうか?
数字慣れしていない人は、即座に言えない。
すると、先代妻は嫁にイライラと来る。
場合によっては、社員の給料金額を間違えて、社員からクレームが来たり、振込金額が桁違いだったり・・・
先代妻のイライラは頂点に達する・・・ (ああ恐ろしや・・・)
したがって、社長の事業承継も大事であるが、コア経理業務の承継も極めて重要なのである。
貴方の会社では、経理業務の引継ぎもスムーズに進められているだろうか?
当社では、こうした経理業務の引継ぎ支援についても豊富な実績がある。
もし、少しでも不安があるようであれば、お気軽にご連絡を頂きたい。