2017/11/25
自社の強みは社史のなかに
以前に自社の強みの見つけ方を当社のコラムでご案内したことがあります。その時には、強みの要因をなぜ?を繰り返しながら掘り下げることをお伝えしました。
他にも自社の強みを洗い出す方法がいくつかあります。その一つが、会社の過去の歴史を振り返る手法です。特に、自社の技術や商品の変遷、取引先の変遷などを紐解いていくと、様々な出来事や、それをおこなった理由、なぜそれができたのか、という強みの根が見つかることがあります。
会社が長年に亘って利益を挙げ、経営を行っていくためには、その時代に起こる変化に対応していく必要があります。見方を変えると、長年に亘って経営してきた社歴の長い会社には、そうした変化対応の歴史があるものです。ただ中小企業の場合、そうした変化に対応するための取り組みが、社長や古参管理者の頭のなかだけに有る場合がほとんどなのです。そうすると人の記憶も長年のなかで薄れてしまったり、それが当たり前のこととして特に強く意識されることなく埋もれている場合も少なくありません。
そこで、会社の強みを見出そうとしたとき、そうした自社の社史を敢えて振り返ってみることで、
見つかる場合も多いのです。年代別に、どのような時代背景で、世の中の出来事はどの様で、そうした経営環境下において自社の位置づけはどのようなものであり、どんな対応をしてきたのか・・・
そうしたことを一つずつ紐解いていくわけです。
これらの取り組みを事業承継の視点で行おうとしたとき、後継者は、現社長や先代社長、古参番頭の方との話し合いを交えながら進めることが効果的です。実際に佐原がファシリテーター役としてこの取り組みに携わると、意外な効果が生まれることが多いのです。例えば・・・
・先代社長や古参番頭の苦労や努力の歴史を理解できる
・自社がどうやって苦難を乗り越えてきたか、その源泉は何かがわかる
・過去にできたことなら、もう一度同じような取り組みができるという自信につながる
・先代社長や古参番頭との関係改善のきっかけになる
・後継社長は自分のすべきことが明確になる
・大事に守っていくべき自社の強みが明確になる
勿論、こうした効果が生まれ、自社の強みを明確にした後には、その強みを活かしてどのように経営の舵をきっていくかという行動目標が必要になることは言うまでも有りません。
このような会社の強みを引出しつつ、より強い会社に磨き上げるコンサル手法は、事業承継パッケージ「経営リファイン承継」のなかでも行っています。
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