創業社長の決定的な弱み
~ 二代目が苦労するワケ ~
創業社長の経営手腕はやっぱり凄いと感じることが多いです。
それも、30年を超える業歴を積み上げていたり、売上規模が30億円を超えるほどになると、その創業社長のエネルギーを感じずにはいられません。
何しろ、ゼロから会社を起ち上げ、資金を準備し積み上げ、人を雇用して育て、組織をつくり、商品を磨き上げ、販売力を強化して売上と利益をつくる。
これらをすべて築きあげてきたことの熱意や努力は凄いことだと思います。
ただ、一方で創業社長ならではの決定的な弱みもあります。
それは・・・
「会社を継いだ経験がないこと。」です。
当たり前と言えば当たり前なのですが、このことが事業承継で次世代に会社を引き継ぐときに、弱みになる場合もあります。
なぜなら、事業を継がされる後継者としての苦労を経験したことがないからです。
しかも、創業から会社を大きくしてきた今まで、すべて社長が道筋をつけてきた経営者としてのスキルがバランス良く全て備わっていることでしょう。
そうした百戦錬磨の創業社長から見ると、後継者が頼りなく見えてしまうことが多々あるのではないでしょうか。
また、そうして自らが築き上げてきた会社は、正しく自分の分身のような存在になっていることでしょう。
そうした自分の分身のような会社は、後継者であるわが子以上に愛おしい存在になっていることも珍しくないと思います。
その愛おしい自分の会社を、後継者がしっかりと成長させていってくれればまだ良いのですが、心もとなく思える新米経営者が危なっかしい経営で、会社に少しのキズをつけることを許せない創業社長も少なくありません。
これらのことから、創業社長、それも一代で会社を大きく成長させてきた創業社長ほど、事業承継で苦労する場合が多いのです。
いや、実際に苦労するのは後継者でしょう。
ですから、創業社長を親に持つ後継者さんは・・・慎重かつ綿密な準備、そして相応の覚悟をもって事業の引継ぎを進めるべきでしょう。
勿論、そのような精神論だけでなく、然るべき手法がありますので。
引き継いだ会社を後継者の管理しやすい体制に整えるためのコンサル手法は、「後継者と新社長のための社内体制づくり」のなかでも行っています。
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