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亊業承継コラム「後継社長への軍略書」

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COLUMN 48

オヤジ社長達はそもそも承継なんかしたくない!?

承継を遅らせる社長業の魅力

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 事業承継対策を計画的に進めるように言われ始めたのは平成18年の頃、もうかれこれ13年ほど経つ。

当時は親族内承継が6割以上を占めていたが、近年では親族外承継やM&Aによる承継の割合も随分と増えた。

しかし、愛知県をはじめ地元志向が強く保守的な地域では相変わらず親族内承継も多いように感じられる。

しかし、あれだけ「事業承継を計画的に進めましょう。」とか「承継のための5ヶ年計画を策定しましょう。」とか世間で言われておきながら、なかなか進められない中小企業が多い理由はなぜだろうか?

それは、そもそも現社長の立場にあるオヤジ社長達は、事業承継なんかしたくないのだ。

そう、続けられる限りは自らが社長の立場に在りたいのだ。

当然である。

社長という一国一城の主の立場にあるわけだから、会社の経営方針を一人で決めることができれば、従業員への指示もできる。

社会的にも「代表取締役 社長」としての肩書は、やっぱり大きい。

収入だって、会社のなかで最も高い役員報酬としての金額を受け取れるだろう。

こんなに魅力的な立場を、誰が自ら好き好んで手放すだろうか。

だから、早い年齢で次の代に社長を引き継ごうとする社長さんたちは、相当に器の大きい人間性に優れた人達だとも言えよう。

「後継者達が早く会社を引継いで立派な経営者に育ってくれるように。」とか「自分が早く身を引くことが会社と後継者のためだ。」とか、本当にこういう姿勢で事業承継を進める社長達が居るのは事実だ。

一方で、社長の立場をなかなか手放そうとしないオヤジ社長が居るのも事実だ。

理由は先述のとおりである。

しかし、それはそれで気持ちも理解できるし、敢えてそれを責めようという気持ちもない。

ただ大事なことは、「オヤジ社長達はそもそも承継なんかしたくない。」という気持ちを、私のような事業承継コンサルや後継者達、周りの人達が汲んで差し上げることである。

事業承継支援の現場では、ついつい「先代社長が居座り続けている。」とか「なぜ現社長は事業承継の準備をいつまでも進めないのだ。」という声がよく聞かれる。

だから承継支援に関わる人や後継者をはじめとした周りの人は、「オヤジ社長達はそもそも承継なんかしたくない。」という前提に立って物事を進めなければならない。

そういう前提に立ち、オヤジ社長の立場を理解しない承継支援なんか、上手くいくはずがない。

世間で多く聞くような事業承継をきっかけとした親族内の揉め事になりかねないのだ。

こうした前提に立って、「継ぎたくなる承継、継がせたくなる承継」を進める手法として、「経営リファイン承継を思い立ち、独自プログラムとして組み立てたのである。

多くのオヤジ社長達は「社長をやめたくない。」と書いたが、一方で一部には「自ら進んで社長を退く気持ち」を持って引退した社長達も居る。

そこにヒントがある。

それは、社長を引退した後の次の人生目標である。

以前に私のコラム「社長引退後の遣り甲斐」でも書いたが、次の夢や目標を見出し、そこに向かおうとするときには、今背負っているモノ(会社や社長職など)を手放して次のステージに向かいやすいのである。

https://sahara-keiei.jp/information/2018/06/post-68.php

「経営リファイン承継Ⓡ」をより詳しくご覧頂くには下記をご参照下さい。

               ↓

https://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession04.php

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