外から見て初めてわかることもある
自社を客観視してみる
先日、とあるコンサルタントの方と、この地域の魅力発信や移住者増加、地域資源の活用などの話題になりました。
こうした地域に元々ある魅力は、ずっとその地域に住んでいただけではわかりません。
他の地域との比較のしようがないからです。
ですが、大学生活でも勤め先でも少しでも他の地域に触れてみると、改めて地元の良さに気付かされることがあります。
他にも、他の地域から地元に移住したり勤務してきたりする人からの話を聞くことでわかることも多くあるものです。
例えば、佐原が住んでいる愛知県東部の豊橋市を見て見ると良い点と悪い点と両面で見ることができます。
【良い点 ⇔ 悪い点】
・自然豊かで海山川が近い ⇔ 地方都市
・人口38万人の地方都市 ⇔ 中途半場な規模
・商業、工業、農業のバランスが良い ⇔ これといって特徴がない
・東京と大阪、名古屋圏の中間地点 ⇔ 通過地点
・どこか閉鎖的で保守的 ⇔ 会社の健全な財務内容と高い個人貯蓄率
・中部圏の東の行き止まりの地 ⇔ 西からも東からも競合企業の進出から守られている
他にも色々とありますが、住めば都で自分はこの地が気に入っています。
何しろ自分もアウトドア派なので、少し車で走れば遊べる海山川が近く、快適なドライブコースがあったり、電車も車もそれほど混み合わないのが快適です。
そして地方都市として物価も低く、生活するための経済的負担も軽くて済みます。
こうした事は、自分が学生時代に名古屋に住んでいたり、今では仕事で名古屋や大阪方面など他の地域に足を伸ばすことで見える魅力です。
ここまでは豊橋市という町を例に挙げてみましたが、これを会社に置き換えてみるといかがでしょうか。
おそらく、自社の魅力も外から眺めて見ないときづかないことが多くあるはずです。
それは、社員間の雰囲気や仲の良さであったり、一見は狭い仕事場に見えてもそれが効率面でプラスに作用していたり、古く伝統的な商品であってもそれが今となっては競合の少ない差別的優位になっていたり・・・
こうした自社の魅力を外からの目線で見るためには、大きく3つの見方があります。
一つ目は、社長や後継社長が敢えて他の会社を視察したりしながら比較するものです。
ただ、短時間の視察だけではなかなかその本質は見えてこない可能性が高いものです。
二つ目は、外部から中途採用した社員が、まだ自社に慣れきってしまうまえにじっくりと話を聞くことです。
外から自社に入ってきた人であれば、他社と比べてどのような点が良く、逆に悪いかということが見えているはずです。
そうした人の声に謙虚に素直に耳を傾けてみることでヒントが得られることでしょう。
そして3つ目は、佐原のような外部専門家の声を聞くことです。
多くの他の業種に関わり、それぞれの企業の良い点も悪い点も見てきていますので、他社の比べた自社の特徴を浮き彫りにできます。
こうしたことを通じてまずは自社の強みや弱みを知り、それをどのように経営に活かしていくかという活用方法があります。
そして、気を付けるべきことは、強みは裏返すと弱みにもなり得るということです。
先述の豊橋市の良い点と悪い手がそうであるように。
今は強みのように見えても、少し時代が変わるとそれが弱みに反転してしまうことも少なくありません。
そうした強みが反転してしまうリスクを知っておくだけでも、中長期的な課題や解決方法のヒントになると言えるでしょう。
・「経営リファイン承継Ⓡ」をより詳しくご覧頂くには下記をご参照下さい。
↓
https://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession04.php
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