楽しく仕事をしていた後継社長の息子が・・・
将来の後継者の見つけ方
社長を継いで7年ほどになる後継社長が率いるある会社でのお話です。
この会社は、個人のお客様とのより良い関係づくりを大事にして、地元の固定客から慕われている小売・サービス業を営んでいます。
お客様との長期にわたる関係を大事にしていることから、地域のイベント参加やレクリエーションの企画、お客様が喜びそうな新たな商品の展示会など、様々な販促企画を打ち出して開催しています。
販促企画というと、ともすると売り手である会社が売上をつくるための仕掛けのような雰囲気が漂ってしまいますが、その手の薄っぺらなものではなく、真にお客様が喜んでお買い物をしてくれて、商品を選ぶ楽しみ、使っているときのワクワク感といった、お客様にとっての喜びや充実感を大事にしています。
ですから、イベント企画をする際にも社員やスタッフ一同がまず第一に考えていることは、「どうしたら来店されたお客様に楽しんで頂けるか?」ということなのです。
これは、今のコロナ禍のような会社や商売人にとって厳しい時代であっても、決して忘れてはならない大原則です。
そしてお客様に喜んで頂くためには、まずお店のスタッフ一同も楽しく仕事をし、楽しくお客様と接する、という商売の基本が身に浸みわたっているのです。
ですから、この会社の社長とスタッフ全員が行うイベント企画も楽しい雰囲気のなかで行われます。
自由で楽しい雰囲気のなかから、お客様に喜んで頂けるイベント企画が次々と開発されていくというわけです。
このような雰囲気のなかで行わる経営ですから、後継社長も常に楽しく仕事をしているように周りからも見られるようです。
勿論、会社経営は楽しいことばかりでもなく、時には辛く厳しい決断をしなければならないときもあるでしょう。
しかし、そうした辛く厳しい顔をしているときよりも、圧倒的に楽しく仕事をしている場面が多いのです。
そんな後継社長の小学生の息子が先日、こんなことを言ってきたようです。
「お父さん、ぼく、いつかお父さんの会社の仕事を継ぎたいな。」
驚いたのは、こんな嬉しい言葉を投げかけてくれた後継社長の方です。
そこでなぜ「会社を継ぎたいのか?」と聞いたら・・・
「だって、お父さん、いつも楽しそうに仕事してるじゃん!
ぼくも楽しそうな仕事をしたいもん。」
なんと嬉しい言葉でしょう!
こんなことを息子から聞かされたら、ますます楽しく会社経営に打ち込んでしまいそうです。
事業承継は、息子や娘がたとえ小学生であっても少しずつ進んでいることを思い知らされます。
そして社長自身が、楽しく前むきに会社経営や仕事をすることが、スタッフたちによる明るく楽しい雰囲気づくりにつながり、延いてはお客様や将来の後継者までをも呼び寄せてくれるのだと改めて気づかされた出来事でした。
・「経営リファイン承継Ⓡ」をより詳しくご覧頂くには下記をご参照下さい。
↓
https://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession04.php
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