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亊業承継コラム「後継社長への軍略書」

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COLUMN 80

後継者と社員に伝わってしまう「社長の不安感」

不況期の社長の心構え

後継者と社員に伝わってしまう「社長の不安感」.JPG

「佐原さん・・・ 最近のウチの会社の売上、コロナ禍の影響で減少していて利益も落ち込んでいまして・・・

 その状況を受けて後継者の息子もどうやら不安に思っているみたいで・・・」

このように不安に抱える社長さんは少なくありません。

先が見えないコロナ不況と受注減少のなかで、会社の将来を後継者である息子に託してもよいものか、という不安に駆られる心情はよくわかります。

おそらくほとんどの中小企業経営者の方々が、事業の先行き不安を感じているのではと思います。

そうした現社長の不安感が、社内の管理者や社員、後継者にまでジワリと伝わっていってしまうものです。

ですから、管理者や社員、後継者の不安感というものは、「社長の不安感を映し出す鏡」のようなものとも言えます。

リーダーシップの在り方の事例として時々取り上げられるものに、八甲田山の遭難事件があります。

当時の日本軍は、日露戦争の開戦を見据えて寒冷地での行軍訓練を行うために、八甲田山をその場に選んだというわけです。

2つの隊をそれぞれ反対側から行軍させて八甲田山の反対側の目的地に着くことを目指しました。

しかし貧弱な装備で多くの隊員を抱えていた片方の隊は、豪雪の山中で方向を見失って彷徨い、数人の生き残りを残してそのほとんどが疲労凍死による大量遭難事件となってしまったわけです。

その途中、度重なる道迷いと止まぬ大雪を睨みつけ、隊長が「天は我を見放した・・・」という言葉を放った時から隊員達は、一人、また一人・・・と雪の中に倒れていってしまったそうです。

隊員達は、「きっと隊長がなんとか活路を拓いてくれる。」と頼みにしていたものが、途切れてしまったためとも言われています。

つまり、リーダーシップの在り方として、どのような苦しい状況に置かれていても、前向きな逞しさが求められる場面があります

それは、八甲田山の行軍の時がそうであり、現在のコロナ禍を乗り越えていこうという企業経営にも言えます。

勿論、企業経営のなかには、自社の財務状況や移り行く今後の業界環境を冷徹な目で分析することや、そうした状況のなかで経営の舵をどの方向へ切っていくかという戦略を描く必要があることは言うまでも有りません。

しかし、そうしたすべき対処を怠り、不要な心配と不安感だけを後継者や従業員の間に伝播させてしまうことは避けなければなりません。

そして、どのような困難や難しい状況が訪れようとも、経営者は希望を持ち続けることが大切なスタンスだと思うのです。

仮に心の内が不安感で一杯であったとしても、それは自分の内だけに留め、経営者として考え抜いて打開策を打ち出し、その実行に向けて会社を前向きに進めていくことが不況期の経営者の大事な仕事の心構えだと言えます。

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