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亊業承継コラム「後継社長への軍略書」

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COLUMN 78

真剣に経営に向き合うほど、親子でなくなる

変革のための摩擦

真剣に経営に向き合うほど親子でなくなる.JPG

「私、娘には事業を引き継ぎたくないと思っているんです・・・

 なぜなら・・・」

このように重い口を開いてくれたのは、女性後継社長のAさんです。

Aさんもまた、母である先代社長から15年程前に社長の座を引き継ぎました。

Aさんが社長を務めるようになってからは、先代社長である母との対立が絶えなかったと言います。

それは、従業員の教育や躾の方針にはじまり、営業の方針、設備投資判断、取引金融機関の選定・・・

経営に対する決断事項のほとんどについて、スタンスや考え方に意見相違が生じていたそうです。

これは、先代社長と後継社長が経営に対して真剣に向き合えば向き合うほどに開いていく意見相違とも言えます。

そして、事業に関わっていない普通の世間一般の母と娘であれば、ずっと親子として仲睦まじく付き合っていくことができたことでしょう。

しかし、二人が同じ事業に関わったことで、親子が親子でなくなっていくという事を痛いほどに感じていたのでした。

こうした背景が、冒頭の後継社長の言葉の裏にはあったのです。

後継社長とその娘の間の関係は、良き親子関係で居続けたい。

母親と娘としていつまでも仲良く話ができる関係であり続けたい。

そんな思いの表れでした。

世間の他の会社では、親子関係も良好に保ちつつ、先代と後継社長として会社経営も足並みを揃えて上手に行っているところもあります。

しかしそうした会社の方がむしろ稀であるように感じています。

親子関係を優先させるのか、親子関係に亀裂が入っても後継社長が信ずる経営方針を貫いていくのか、そんな二者択一を迫られる事業承継が少なくありません。

しかし前向きに捉えれば、そうした親子間の対立がこれまでの自社の経営の在り方に疑問点を投げかけて警鐘を鳴らし、時代変化に対応できる経営体質への変革を促す良き契機になるのだとも言えるのです。

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