仕事はデキるが扱いにくい社員
3原則での対応
「佐原さん・・・ ウチの社員のAのことなんですが・・・
仕事は出来るのですが、どうもプライドが高くて扱いにくくて少し困っているんですよ。
やるときには自分から進んで仕事を誰よりも早く高い質でやっていくんですが、社員全員に依頼したきまり事などには反発したりして・・・」
ときどきこうした悩み事を継いで1~2年の後継社長から聞かされることがあります。
確かに、佐原もこれまでに関与した会社で、こうした「デキるけど扱いにくい社員」が居たことは事実です。
個別の社員ヒアリングなどをすると、斜に構えていて、こちらからの質問にもぶっきら棒に一言だけ答える感じです。
事前の質問票にも、最低限の言葉しか書かないという状況です。
しかしこうした社員は、一見は扱いにくいタイプに見えるのですが、その仕事に対する意識や考え方、スキルは高いものを持っている場合も少なくありません。
でもどこか不器用で、後継社長からの支持にハイハイと素直に言うことを聞くのも面白くなかったり、またもっと自分のスキルや実績を認めて欲しいという願望を持っている場合もあります。
車に例えれば、上手に走らせれば抜群の速さがあるが、取り扱いに神経質さが求められるレーシングマシンのようなものです。
では、こうしたレーシングマシンのような扱いにくい社員とどのように接していけばよいでしょうか。
キーワードは「自律性の尊重」と「認める」、「無理強いしない」ということです。
「自律性の尊重」とは、仕事の進め方や方法などを有る程度、その本人のスタイルに合わせるということです。
こうした社員は、上司や社長から指示されなければ動けないタイプではないと思います。
自分の仕事スタイルで伸び伸びと自由に、自分の裁量で仕事ができることに喜びと遣り甲斐を感じているのではないでしょうか。
それならばその本人の自律性を尊重し、大きな方向性だけを指示して細かな遣り方は本人の自律性に任せる方が、お互いにとって仕事がし易く、成果も挙げやすいものです。
そして「認める」ということです。
誰でも、自らの仕事振りや成果を上司や会社から認められたい、という欲求を持っています。
特にこのタイプの社員は、そうした傾向がより強いと言えるでしょう。
ですから、後継社長の目から見たら少しは目に付くところや気に入らないところがあったとしても、そうしたマイナス面よりもプラスの面に目を向け、口に出して「この前のあの仕事は上手く進められたね。」というような認める言葉を意識的に投げかけていくことが肝要です。
さらに「無理強いしない」ということです。
上司や後継社長の性格によっては、「自分の言うことを聞かない社員は完全に悪い」とか「自分の指示に従わないのは我慢ならない。」という人が居ます。
社長と社員の間にも相性がありますから、こうした管理手法の下ではきっとこの手の社員は居心地も悪いことでしょう。
そもそもデキる社員ほど、決まった型にはめられ、他の社員と画一的な管理の下に置かれることを嫌います。
自分は他の人よりも仕事ができるのだ、という自負を持っていますから、他と同じ扱いをされること自体が気に入らないと思っています。
自分は仕事がデキるのだから、もっと自由に仕事をさせて欲しい、とも思っていることでしょう。
ちなみに上記のトップダウン型の管理手法が悪いと言っているのではありません。
それぞれの後継社長の管理のスタイルですから、その管理手法に合わせられない社員は会社をいつか去っていくか、我を抑えてパフォーマンスも下がっていくことが想定されます。
後継社長の管理スタイルに合わなくても、こうした仕事はデキるがちょっと神経質なレーシングマシンタイプの社員を上手に戦力としていきたいのであれば、先の3つのキーワード「自律性の尊重」と「認める」、「無理強いしない」を意識して接していくことが、会社のためにも、お互いのためにも大切です。
・「経営リファイン承継Ⓡ」をより詳しくご覧頂くには下記をご参照下さい。
↓
https://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession04.php
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