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亊業承継コラム「後継社長への軍略書」

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COLUMN 70

1~3年後のビジョンを描きにくいときには・・・

その先に何を描くか

1~3年後の将来を描きにくいときには.JPG

「佐原さん・・・ 将来の中長期ビジョンを描いて、その実現に向けて実行していけば良いと言われますが・・・

 最近のコロナ禍では、1~3年後のビジョンも描けないんですよね・・・」

そのように困惑顔で相談をされる後継社長が時々いらっしゃいます。

確かにこの厳しい時には、そう思われるのも無理のないことだと思います。

しかし、今は辛いときであっても、会社経営者たるものはその困難を乗り越えた先を思い描き、その実現に邁進しなければなりません。

会社の大将とも言える社長が社員の前でそんな弱気な言動や姿勢を見せれば、社員達は敏感にそれを察知します。

ですから、後継社長の心の中が仮に弱気であったとしても、そこは踏ん張って虚勢を張ってでも、強い姿勢や明るい未来を見ている風を装うことも大事なことです。

では、1~3年後の将来が描けない場合には、どうすればよいでしょうか?

それは意外に単純なことで、5~10年後を描けば良いのです。

これは山登りに近い考え方かもしれません。

目先や数十メートル先が霧で見通しが悪くても、目指すべき頂上は霧の先にあるはずです。

1~3年後の先の見通しが悪くても、その先を描くことで目指すべき方向性やゴールは描くことができます。

ですからコロナ禍の今だからこそ、5~10年先の将来ビジョンを描くことの必要性が高いと言えるでしょう。

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