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亊業承継コラム「後継社長への軍略書」

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COLUMN 66

親族外承継 現社長と後継者それぞれのメリットとリスク

メリットとリスクの両面で評価し判断する

親族外承継 それぞれのメリットデメリット.JPG

親族外承継について、現社長(継ぐ側)と後継者(引き受ける側)それぞれのメリットとリスクについて整理してみたいと思います。

1.現社長にとってのメリット

・人間関係ができている管理者や社員に引き継がせられる

・後継者と社員全員との人間関係の面で馴染みやすい

・時間をかけて後継者と話し合いながら進めやすい

・長年、一緒に仕事をしてきた番頭社員に会社を引き渡せる安心感

2.現社長にとってのリスク

・後継者が自社株買取の資金が用意できないリスク

・ひょっとしたら後継者が「自分には継げない」と言って退職してしまうリスク

・社内の後継者に引き継いだものの、思い通りに経営できず業績が伸び悩むリスク

・いっそのこと全くの第三者にM&Aで売却した方がさっぱり引き渡せるかもしれない

3.後継者にとってのメリット

・現社長が経営者としての成長を時間をかけて促してくれるメリット

・経営者として自由かつ自分の思い通りに会社経営を進められるメリット

・顧客基盤や社員といった経営資源をそのまま引き継げる。

・会社の経営資源をゼロから全てを揃えなくても良く、即座に会社経営に専念できるメリット

4.後継者にとってのリスク

・引き継ぐ会社の財務内容や労務管理などをしっかりとデューデリ(買収監査)しないと、思わぬ負の資産を引き継ぐリスク

・現社長が退いた後にも会社経営に口出しされるリスク

・良くも悪くも経営者であり、引き継いだ会社の業績や借入等に全責任を負うリスク

 (経営者であれば全員がそういうものです。)

・従業員からも信頼が得られない場合には、最悪事態では退職していってしまうリスク

佐原の経験と独断で上記のように並べてみました。

ただ全体を通して言えることは、現社長も後継者も「覚悟が必要」ということです。

現社長にとっては、M&Aと比べて多少の手間と気苦労がかかっても長年一緒に仕事をしてきた番頭社員に引き継いでいくという覚悟。

そして後継者にとっては、全てのリスクを負って清濁併せのみ、サラリーマンから経営者への脱皮を図る覚悟です。

後継者と新社長のための社内体制づくり

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・「経営リファイン承継Ⓡ」をより詳しくご覧頂くには下記をご参照下さい。

               ↓

https://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession04.php

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