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COLUMN 3

事業承継のタイミング決定 

~早すぎることのデメリットは少なく、遅すぎることのデメリットは多い~

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事業承継のコンサルをしていると、よく現社長からこんな質問を受けることが多くあります。

「佐原さん、事業承継のタイミングを考えているのだけど、後継者である息子はまだ40歳だし、早すぎるかなあ?」

次の代に社長を譲るタイミングのご相談なのです。

この質問に対する私の答えは「早すぎることのデメリットは少なく、遅すぎることのデメリットは多いです。」というものです。

勿論、後継者が会社に入社してからの年数や経験、スキルなどは考慮しますが、基本的には「早すぎる」ということはあまり無いように感じています。

後継者へのバトンタッチを早く行ったことで上手く事業承継を進められた事例があります。

小売店A社

この小売店は、後継者である息子さんが32歳のときに社長を交代しました。息子さんは会社に入って売場管理から販売促進企画までの一通りの管理を行えるだけの経験を積んでいましたし、従業員からの信頼も得られている状態でした。

 父である前社長からは「息子が32歳では、まだ会社を継がせるには若すぎるかなあ・・・」という心配の声も漏れていました。

しかし、よくよく振り返ってもらうと、ご自身が社長に就任した年齢も今の息子さんと同じ32歳のときであったと言うのです。

他の会社でも時々聞かされるのですが、現社長が創業した時は20歳代後半であったりと、現在の社長の立場で頑張られている方々も、若い年齢の時から会社経営を引っ張っていたりするものです。

そのようなことを思い出して頂いたりしながら、事業承継のタイミングを決断して頂くこともあります。

 

小売店A社では、この早めのタイミングで社長を引き継いだことで様々なメリットを享受できています。一例を挙げると下記のようなものです。

・新社長が気力も体力も備わっているため、経営スキルの吸収速度が早い

・経営の第一線に早く置かれるため、様々な事態やトラブル、経営判断への対処法を経験できる

・先代社長との伴走期間を長く取れるため、経営ノウハウや経営哲学の承継を時間をかけて行える

・これまでの経営のやり方を若い感性で見直すことができ、業務改革のきっかけにつながる

・新社長の若い感性で、時世に合った商品構成や販促イベントの企画を行える

・従業員の若返りもゆっくりではあるものの着実に進んでいく

・従業員の若返りに対応するかのように、お客様の若返りも連動して進んでいく

などなど、様々なメリットが生まれています。

ただ、早い段階での承継を阻む現社長の心理的要因があるのも事実でしょう。

例えば・・・

・引退する社長は、社長という社会的な立場や報酬を手放さなければならない

・社長業という第一線から退いた後、仕事や生活のどこに遣り甲斐や生き甲斐を見出すか

・長年育て上げてきた事業を手放すことの名残惜しさ

このような心理的障壁を克服する方法が無いわけではありません。

その方法とは・・・

また次回以降にでもお伝えできればと思います

上記のようなことも踏まえつつ、事業承継計画を事前に考えて作成しておくことで計画的に物事が進んでいくメリットが生まれます。

他にも事業承継計画を作成することもメリットには下記のようなものがあります。

・事業承継の課題が明確になる

・とりくむべき課題解決に必要な時間的猶予がわかる

・課題解決までの期日を明確にすることで、進めたい対策を着実に進められる

・社長と後継者、親族関係者の間での検討を通じ、お互いにすべきことを共有できる

詳細は下記をご参照下さい。

http://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession01.php

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