男性社長と女性社長、思考の違い
~ それぞれの強みを生かした経営 ~
最近、女性経営者が増えたように感じます。
特に、創業塾などで佐原が講師を務めていると、女性の受講者が7割以上を占めることもしばしばです。
そこで、今回は会社を経営するうえでの、男性と女性の思考の違いについて考えてみました。
これから書くことについて、余計な誤解を招かないためにも先に結論を書いておこうと思います。
それは「女性経営者や女性創業者は、女性ならではの思考方法や意思決定の特徴を頭の片隅において経営判断をして頂きたい。」ということです。
両社の思考の違いは、意思決定の判断基準に違いがあるように感じています。
男性経営者は、意思決定を「良いか悪いか」で判断しています。
論理的な判断の割合が多いのです。
男性は「当然だ。」と思うでしょう。
一方で女性経営者は「好きか嫌いか」で判断することが時々あるように見受けられます。
人によって違いがありますが、感情で判断している割合が多いように感じます。
例えば、AさんとBさんの管理者候補が居たとして、どちらか一人を昇進させようとする判断局面があったと仮定します。
Aさんは、管理能力に長け、これまでも会社に多くの成果をもたらしてきました。
しかし、どうもとっつきにくい性格でぶっきらぼう、言いたいことを言い散らします。
一方でBさんは、人当りが良くて温和な性格。周りや他の社員への配慮を欠かしません。
しかし、口では立派な経営方針を語るものの、実行力にかけるため成果をあげる力に欠けています。
こんな二人が居たとして、男性経営者と女性経営者はどちらを昇進させるでしょう?
勿論、人によって判断の違いはありますし、会社の置かれた状況によってあるべきリーダーシップ像や期待する役割は異なります。
シンプルに考えると、男性経営者の場合はAさんを昇進させる人の割合が多いのではないでしょうか。
なんといっても、会社の成果が上がらず利益も出なければ会社は存在できませんので。
しかし女性経営者の場合、時々ではありますがBさんを昇進させるような決断をする場合を見かけます。
他の例では、新事業を始めたものの、3年経っても単独で採算ベースに乗らず、今後の市場の発展性や顧客ニーズの面からみても今後も事業として成立する見込みが極めて低い場合があったとします。
女性経営者の場合、「この事業には特別な思い入れがあるから。」という感情面での判断から撤退を遅らせてしまうケースもありました。
一方で、これまでに佐原が見た、女性が会社経営する際の優れた点も挙げておきます。
・社員や取引先担当者の感情や考えを鋭く読み取る。
・社員の微妙な表情の変化から細やかな配慮や気遣いができる
体調が悪い時や何かがあったときに早く対処ができます
・飲食店やパン屋、ケーキ店などの店内装飾の雰囲気の良さ
女性客が好む飾り付けや包装は見事な場合が多いです!
・男性では強く言えない管理者にも、優しい雰囲気と言葉で言うべきことを伝えています。
・感性に訴えかけるマーケティング力
男はスペックで商品選びをしています。女性は美観や雰囲気で商品を選びます。
それはパソコンや車であっても同様ですね。
男「なぜそのパソコンを選んだのですか?」
女「見た目が可愛かったから・・・」
・「経営リファイン承継Ⓡ」をより詳しくご覧頂くには下記をご参照下さい。
↓
https://sahara-keiei.jp/businesssuccession/succession04.php
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